若年性認知症

18歳以上、65歳未満で発症する認知症の総称。65歳以上で発症する老人性認知症と同様に、脳血管障害やアルツハイマー病などによってもの忘れ、言語障害などの症状が現れる。
2009年3月に厚生労働省の調査結果が公表され、全国で推計3万7千800人の患者がいることが明らかになった。人口10万人当たりにすると47.6人で、男女別では男性が57.8人、女性が36.7人と男性の方が多い。働き盛りの40代後半では、人口10万人に27.1人が若年性認知症に罹患(りかん)しているとされ、年齢を追うごとに急激に増加し、60代前半では189.3人に達する。基礎疾患としては、脳血管性認知症アルツハイマー病が大半を占めるが、頭部外傷後遺症、前頭側頭葉変性症、アルコール性認知症などの疾患が原因となっていることもある